彫刻用のノミを研ぐ前に、平ノミの研ぎ方を紹介します。
中砥石を平らにします。
(新品は必要ありません)
平らなブロックなどに砂と水をかけて
こすります、アスファルトの上でも平らになります。
砂がついてると、刃欠けの原因になるので、丁寧に
砥石を洗ってください。
ノミの研ぎ角を合わせます。
ノミを倒して、徐々に起こして刃先が付いた時を、
参考に研ぎ角を決めます。ノミの切れ味、刃こぼれ
などを、考えながら適正な角度を見つけてください。
研ぎ角について質問がありましたので、角度を
分度器で計ってみました。私の鑿は20度から30度の
範囲内でした。平均は27度くらいです。
私はケヤキを中心に使うので角度が強めです。
考え方として、刃こぼれしない範囲内で、出来るだけ
鋭く(鋭角)に研ぐと良く切れます。
上記で決めた角度のまま、前後に研ぎます。
この時、平行に前後するように練習してください。
砥石に対して、ノミの角度を少し斜めにすると、
研ぎ角度が安定しやすいです。
刃先のかたがり、は研ぎたい方に力を入れて研いで
ください。
この時、研ぎ角、平行に前後、左右のかたがりを、
同時に注意しながら、研ぎ進めます。
研げてくると刃先に「まくれ」が出てきます。
さわると、ざらざらします。
これが刃先全体に出るまで研ぎ進めてください。
全体に出てきたら、仕上げに入ります。
いくら研いでもまくれが出来ない時は、研ぎ角が、
だんだん変わっていることがあります。
仕上げ砥石も平らにします。
平らな板に、紙ヤスリをおいて、削ります。
私は240番の耐水ペーパーをおき水をつけながら
研ぎます。水をつけると、目づまりを防げます。
中研ぎと同じように、角度に注意しながら研ぎます。
しばらく研ぐと、まくれが取れます。
まくれが取れたら、平らな面を研ぎます
こちらは変形しないように、研ぎすぎないでください。
その後、裏表を研ぎ、まくれを研ぎます。